スピーチ原稿・人前ご挨拶・プレゼン発表作文
スピーチの特徴
「聞かせる文章」と「読ませる文章」
スピーチの最大の特徴は、ライブであることです。
同じ文章でも、聞かせる文章と読ませる文章は大きく違います。
それぞれの特性をまとめてみました。
- 聞かせる文章【スピーチ】
話した言葉は音になって流れ、録音しない限り再聴できない(一回性)。
話し方や仕草で文意以外のニュアンスを伝えられる(演出性)。
話しをしながら聞き手の理解度を確かめ、伝え方を変更できる(柔軟性)。
- 読ませる文章【文字原稿】
原稿が存在し繰り返し読める(反復性)。
時間が経ってから読み直せる(資料性)。
伝わるのは言葉通りの内容(限定性)。
スピーチの分類
一般的なスピーチは、用途に応じて以下の8つに分類できます。
- ごあいさつ
会長挨拶・社長挨拶・理事長挨拶・校長挨拶・PTA会長挨拶・来賓挨拶
シチュエーション:学校行事・会社設立周年式典など
- プレゼンテーション
社内プレゼン・社外競合プレゼン・商品説明・企画説明。
相手の理解や賛同を得るためのトーク。
- 発表
研究発表・研修報告・進捗報告など、業務や学習の成果を述べる。
内容はもとより、当事者としての発言を期待される。
- 訓示
社長訓示・校長先生のことばなど。
上役から下位へのいましめ。「ごあいさつ」と連結することが多い。
- 講演
受賞者講演・スポーツ表彰者講演・団体卓話など。
成功者・エキスパートとして、体験や理念の主観的意思表示が期待される。
- 祝辞
式典等で来賓が慶賀を祝し、今後の弥栄を祈り、励ます。奉書を読む形式が認められる。
- 謝辞
式典等で代表者が来賓の厚情に感謝することば。告別式で喪主が会葬者に述べるお礼のことば。
- 弔辞
葬儀の際、友人など故人の親しかった人物が、故人に語り掛ける形をとって、会葬者とともに故人を偲ぶ。
このように多岐にわたっていますが、目的で分けると次の3つに大別できます。
- セレモニー系(ごあいさつ・顔見せ)
イベントの一部として設けられたコンテンツ。主催者・代表者・来賓が登壇し、語ることで、イベントの格式を醸成する。「なくてもよい」が、「なくてはならない」ものである。
- レポート系(発表・プレゼン・講演)
スピーチ自体が目的となるコンテンツ。聴衆は聞くために集い、耳を傾ける。
- 混合系
セレモニーとレポートの両方を兼ねる。
例:結婚式の仲人挨拶
役割としてはセレモニー的ですが、新郎新婦の生い立ちや、二人のなれそめを語るところはレポート的です。
弔辞にも、セレモニーとレポートの両方を兼ねた部分があります。
スピーチ原稿の料金設定
一般的な速度の話し方である【1分300字】で原稿を作成します。
10分のスピーチをご依頼の場合、3,000字の原稿を作成します。
原稿料は、スピーチの文字数を原稿用紙文字数の400で割って枚数を算出し、設定された原稿用紙単価と掛け合わせます。
(分数×300字)÷400字=原稿用紙枚数
原稿用紙枚数×原稿用紙単価=【原稿料】
※原稿料の詳細な算出方法は料金ページをご参照ください。
原稿作成のお約束
「基本」は外しません。
スピーチの基本は「感謝に始まり感謝に終わる」です。
はじめに「この席に招いてくださってありがとう」「この場を与えていただいて光栄です」。
おしまいは「ご清聴ありがとうございます」。
この基本さえ崩さなければ、トリッキーな論旨を用いても大丈夫。空気さえつくれたら、弔辞でジョークをとばしてささやかな感動を醸成することだって不可能ではありません。
よどみなく読みやすい原稿を。
代筆作成した原稿は、事前に繰り返し音読し、本番に備えてほしいと思いますが、数回のリハーサルでなるべくよどみなく読み上げられるように文章を工夫します。
たとえば、改行と空行で文面を見やすくし、接続詞をなるべく省いて文章を短くする……等々。
聞きやすくリズミカルな原稿を。
どんなスピーチにも、いくつかの聞かせどころ、「ヤマ場」がありますが、ヤマとヤマの間には、どうしても「ダレ場」が生じます。
聞き手の「緊張」と「緩和」を適切に配分し、ダレ場でも聞きやすい原稿づくりに努めます。
よくあるご依頼
- 企業の代表訓示
中小零細社長の挨拶から、東証プライム上場のホールディングスCEO挨拶まで経験がございます。
- PTA役員挨拶全般
入学式・始業式・創立記念日・終業式・卒業式…あまたのイベントを通してご依頼いただくことで、ライターが学校事情に通じてまいりますので、円滑な代筆が可能です。スピーチだけでなく記念誌等の寄稿文にも連動対応が可能です。
- 商品プレゼン
各種業界の商品展示会(出展ブース)での商品説明やセールストークのパターンを考案します。
- 披露宴での花嫁から父への手紙
文田中のスピーチライティングのスタートは、このご依頼でした。